国内で一番簡単に仮想通貨の取引が出来ると評判の、一番多くの仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所の「coincheck(コインチェック)」。
この記事では、今後コインチェックを利用していくにあたり、どのような危険性(リスク)が隠れているのかを徹底調査してみました。
※2017年9月現在ほとんどの危険性(リスク)が解決されています。
過去に取引が停止したことがある
24時間365日取引が出来ることもコインチェックのメリットのひとつですが、過去にシステム障害や仮想通貨の技術介入の問題により、数時間取引が出来なくなったことがあります。
1.システム障害による停止
2017年5月9日、ビットコインの価格が異常な上昇を見せ、一時ビットコイン1枚の価格が96万円を記録しました。
その後、午前11時45分から16時30分の間システムへログインができない状態になり、24時間程度正常に取引が出来ない状態が続きました。
コインチェックは公式サイトで以下のように説明しています。
■本事象発生の原因
1:システムが算出している仮想通貨購入・売却価格に異常値が発生
2:異常値による約定を巻き込み、弊社が提示していた仮想通貨の価格が実勢レートと大幅かつ明確に乖離
3:取引所と販売所において安定したサービスの提供が困難と判断し、サービスを停止
完全にシステムのバグによって起きたとのことですね。
少しの時間ですが、異常値のタイミングで売ることによる利益を得た人もいるでしょう。
当時のレートで換算すると22万→96万なので、ビットコインを1枚売るだけで74万円程度の利益を得たことになります。
指値を指定していた人などは自動的に売りが走り、うまく取引が出来ていれば多大な利益を掴めていたでしょう。
しかしそんな甘い話はなく、コインチェックの発表によると、バグが起きる前の時点までデータを戻すとのことで、1日後には障害前時点までデータが巻き戻されました。
■対応状況
全てのデータを事象発生前の2017年5月9日(火)11時25分の状態にロールバック致しました。
どのような影響(被害)があったのか
取引所にアクセスできない状態が続いたことで実際に被害を受けた人もいます。
当時話題に上がったのは、取引所が停止する直前まで価格が高騰しており停止中に下落したリップル(XRP)を所有していた人です。
価格が落ち始めたリップルを、損切りまたは利益確定したいと思ってもできずに、損失の発生または利益獲得の機会損失といった状況に陥った人がいたとのこと。
少なくとも今回のシステム障害に関して一番の問題は、予告なしに取引所が停止され取引を始め全て手続きができない状態に晒されたことです。
今後もシステム障害により停止する可能性はあるの?
あります。
どんなシステムでも稼動し続ける限り、システム障害が発生する可能性はあります。
国内ビットコイン取引量1位の取引所bitflyer(ビットフライヤー)でも、サーバダウンによる取引停止が発生しております。
こちらは未だ原因は報告されてませんが、アクセス多過によるサーバダウンだろうと予想されます。
このように、国内大手2社がシステム障害で取引を停止するトラブルが発生している現状ですので、今後も起きる可能性は多いにあると考えてよいでしょう。
なお、bitflyer(ビットフライヤー)は対策の一環として、「サーキットブレイカー制度」を6月に導入しております。
「サーキットブレイカー制度」の導入により、ロールバックやサーバー負荷が高まることによるシステム障害が発生するリスクを抑えることができるようになる為、利用者も安心して取引を行えるようになります。特に、相場の急激な変化に対応できない初心者には喜ばし制度でしょう。
このような様々な改善を行うことで障害が発生する可能性は下がりますが、今後も発生することを考慮した上で、このようなトラブルで損失を被らないよう事前に対策を打っておくことが必要となるでしょう。
以下、具体的な方法をご紹介します。
取引所停止によるリスクを避けるには
長期で保有する場合にはローカルウォレットに保管する
取引所は言わば「銀行」のようなもので、ウォレットが「自分の財布」になります。
銀行に預けていても、何らかの理由で不正に引き出されてしまうのと同様に、取引所に預けていてもハッキング等により不正に引き出される可能性があります。
そのようなリスクを失くすためにも、「自分の財布」であるウォレットに引き出す(送金)ことによって、万一取引所が停止したり、ハッキングに合った場合でも、安全に保管しておくことが出来ます。
購入した仮想通貨を長期的にキープする場合など、すぐに取引で利用しない場合は、必ずウォレットに移すことでリスクを回避することが出来ます。
複数の取引所に口座を開設しておく
ローカルのウォレットに保管していても、取引所が停止してしまった場合、すぐに取引が出来ない場合が想定されます。
そのような場合に、他の取引所が使用できれば急騰、暴落にも対応が可能になります。
現在国内の取引所でコインチェック以外の利便性や信頼性の高い仮想通貨の取引所は以下になります。
・bitflyer(ビットフライヤー)・・・ビットコイン・イーサリアムを取引する場合
・zaif(ザイフ)・・・ビットコイン・ネム・モナコインを取引する場合
保有している通貨によっては、外国の取引所の口座も必要になるかもしれませんが、口座開設による維持費とうが発生しない取引所に関しては、事前に開設しておくことが大切になるでしょう。
2.ビットコイン技術介入による停止
システム障害とは異なりますが、ビットコインのハードフォークに伴い停止することがありました。
こちらに関しては、取引所のシステムの都合ではなく、仮想通貨の都合となります。
セキュリティ面における危険性
ハッキングによる不正ログインで、仮想通貨が実勢に送金されてしまう被害が過去実際に起きています。
IDとパスワードさえ分かれば何でも出来る
ログインに必要な情報はIDとパスワードになります。
コインチェックの仕様では何度間違えようが、再度挑戦することが可能となっておりますので、総当り攻撃で不正ログインが可能となるのです。
※下記のアップデートで対策済みです。
2段階認証及び、アカウントロック
今回のアップデートにて、「ID・パスワード認証」「二段階認証」の各認証において入力を一定回数以上間違えると、30分間該当のID・パスワード、また連携済みの二段階認証にてログインが不可となる仕様を追加致しました。この際、異なるIPからの認証も不可となります。(ログイン不可となる時間は予告なく変更となる場合がございます)
出典:https://coincheck.com/blog/page/3
複数ブラウザ同時ログインが可能
他のWEBシステムを使用したことがある方は当たり前だと認識しているかとは思いますが、ひとつのブラウザ(safari,IE,Chrome等)だけではなく、同時に複数ブラウザからログインして操作することが可能となっております。
こちらについては、2段階認証を行うことにより、正常なアカウント保持者のみログイン可能とすることが出来ますので、必ず2段階認証をするようにしましょう。
上記のようなリスクがある為、安心してサービスを使うことが出来ない人もいたかもしれませんが、下記のサービスがスタートしたことによって、安心して利用が出来るようになりました。
不正ログインにかかる損失補償サービススタート
仮想通貨取引最大のリスクは、不正ログインによる仮想通貨の送金でしょう。
今までは泣き寝入りするしかなかったのですが、コインチェックでは「不正ログインにかかる損失補償サービス」をスタートすることにより、安心安全に利用することが可能となりました。
サービス利用における注意点としては「二段階認証を設定済みであることが条件」ということですので、当たり前に設定しているでしょうが、忘れずに設定しておきましょう。
海外の取引所では以前からあるサービスなのですが、二段階認証をおこなうことによりログイン時だけでなく、送金する際にも二段階認証を行う必要がありますので、不正送金のリスクを軽減することができます。
当社は、運営する仮想通貨取引所「Coincheck」にて二段階認証を設定しているユーザーアカウントを対象に不正ログインされたことによって被る損害を補償いたします。ユーザーは、二段階認証の設定をすることにより不正ログインによる被害の可能性を未然に防ぐとともに、万が一不正ログインによる被害が発生した場合においても、コインチェックによる補償を受けることが可能です。
補償対象は、「Coincheck」のユーザーアカウントに不正ログインされたことによってユーザーが被る、いわゆる「なりすまし」による損害です。なりすましによる損害については、1回の請求で最大100万円を補償額と致します。
(*1)二段階認証とは
二段階認証とは、ID、パスワードの確認に追加して、さらにセキュリティコードによる確認を行うことで、より安全にログインするための仕組みです。当社では、お客様がより安全にをご利用できるよう、セキュリティ認証の一環として、Google社が提供する認証アプリ(Google Authenticator / iOS, Android)による二段階認証を採用しています。二段階認証の設定の仕方については、以下のリンクをご参照ください。
ログインできないことがある
二段階認証アプリが入った端末が故障したら
コインチェックの二段階認証だと、バックアップコードの生成と入力箇所が無いので、トークンを表示するスマホが故障・紛失すればログインできなくなってしまうことになります。
対応方法を探したところ、サポートに連絡するしかなく、下記のページより問合せが可能とのこと。
以下コインチェック公式ページより引用
2段階認証に使用する端末が、
使えなくなった、紛失した、6桁のパスコードを誤って消去してしまった際
には、お問い合わせフォーム よりお問い合わせくださいませ。弊社のカスタマーサポートより、具体的な解除方法についてご案内いたします。解除実行にあたっては、下記内容についてお教えいただきますので、予めご容赦くださいませ。
- お名前フルネーム
- ご登録の携帯電話番号
- IDセルフィー画像
各種情報の照合が確認できましたら、2段階認証を解除させていただきます。
手数料が高い
コンビニ入金時
銀行入金の場合、銀行の振込手数料だけで入金が出来るのですが、コンビニ入金の場合は下記の手数料がかかります。
~29,999円までの入金 | 756円 |
30,000円~からの入金 | 1,000円 |
日本円入金は銀行振込を使いましょう
しかし、土日祝日関係なく、ほんの数分程度で日本円の入金が出来るのは魅力的ですが、頻度が上がれば上がるほど、手数料は馬鹿にならないので、極力平日9時~15時に銀行振込を利用するようにしましょう。
クレジットカード利用時
ビットコインをクレジットカードで購入しようとすると手数料がかかってしまいます。
決められた%があるわけではなく、その時のレートと売りの注文量によって変動しているようですので、タイミングによっては大きく手数料が乗せられることも有り得ます。
時間に余裕がある時は必ず銀行振込みによる入金を行いましょう。
結局coincheck(コインチェック)は安全なのか
度重なるアップデートで、Coincheckはかなり安心して利用できる取引所になりました。
ログイン時に複数回間違うと30分間アカウントロックされるような仕様、100万円を上限に盗難補償サービスを行うなど、セキュリティと運営体制を大幅に改善しています。
今となっては、国内では一番安心安全な使いやすさと安全性を兼ね備えた、仮想通貨取引の初心者が最初に登録すべき取引所となっています。
バグによる障害は起きてしまったが、大きな規模の障害に係らず1日足らずで復旧させたコインチェックエンジニアには賞賛の声も上がっています。まだまだ成長途中の企業ですので、今後もかなり機能面はアップグレードされていき、より強靭な組織、強固なシステムを作り上げてくれることでしょう。
最後に:複数取引所を登録する必要性とは
仮想通貨取引所はいくつか登録しておき、相場(価格や手数料)により、使用する取引所を代えて取引する事が手数料等を抑えて損をしないための重要なポイントになります。
登録数が多く、オススメできる国内取引所を紹介します!
1.coincheck(コインチェック)~初心者にオススメ~
初めて仮想通貨を取り扱う人に使ってもらいたい取引所です。
WEBサイトやスマートフォンアプリが非常に使い易く、少額から取引が可能ですので、初めて取り扱う人には最適です!
取扱通貨数が多いことも魅力のひとつです。
2.Zaif(ザイフ)~低手数料、自動積立~
最大のポイントになるのは手数料の低さではないでしょうか。Nem(ネム)の場合、取引手数料が0.1%とかなり低いので、他所でNem(ネム)を取扱いしている方は、こちらへ切り替えた方がよいでしょう。
また、新たなサービスとしてビットコイン・イーサリアムの自動積立を行っています。定期預金のように毎月決まった額分自動で購入が可能となります。
3.bitflyer(ビットフライヤー)~CMでも有名な取引量国内1位~
国内ビットコイン取引量1位の老舗取引所であるbitflyerは、安全性が高いのはもちろんのこと、ビットコインFXサービス(レバレッジ15倍)も提供していますので、仮想通貨の取扱いに慣れてきた人にはオススメです!
コメントを残す