銘柄 | コード | 発行 上限 |
時価 総額 ランク |
その他 |
・Augur |
REP | 1100万 | 31位 |
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現在もっとも独特な特徴がある仮想通貨と言っても過言ではない、Augur(オーガー)の将来性と特徴、その他仮想通貨との比較についてご紹介していきます。
目次
1.仮想通貨Augur(オーガー)とは
Augur(オーガー)はイーサリアムのスマートコントラクトを利用した「分散型未来予測」サービスだといわれており、「Augur」とは占い師を意味しております。
通貨の単位(コード)は「REP」が使われておりますが、通貨名はAugur(オーガー)となっておりますのでご注意ください。
ー「分散型未来予測」サービスー
簡単に言うと、これから先に起こること(未来)を予測し、その予測が正しければ報酬(ビットコインやイーサリアム)をもらうことが出来るぷラットフォームを作ることが出来るサービスとなります。
具体例を挙げると、翌月の1日に雨が降るか降らないか?という予測のイベントを誰かが立てたとして、参加者が降るか降らないかを予測します。
そして、その結果を第三者(レポーター)が報告することで結果が判明し、正解した場合には、ビットコイン・イーサリアムが支払われ、不正解の場合は手数料を取られる。そして結果を報告した第三者(レポーター)にはビットコイン等でいうマイニング報酬であるREPが支払われる。
要はAugurとは、「ギャンブルの場(サービス)を作ることが出来る」サービスということなのです。
ーREPとはー
REPとはAugur(オーガー)のプラットフォームで使われる仮想通貨「Reputation(評判)」のことで、発行上限は1100万で、すでに発行済みとなっております。
Augurは、Bitcoin(ビットコイン) やEthereum(イーサリアム)を利用して動かすことを目的としたプロトコルの一つで、「占い師」を意味する言葉です。
言い方を変えると、未来予測市場のための分散型プロトコルで、オープンソースの未来予測市場のプラットフォームにユーザーが参加し、未来を予測して、その予測が正しければビットコインやイーサーで報酬をもらえます。
また、予測の結果を報告することで、REPという通貨により手数料をもらえる仕組みです。
例えば、Augurの分散型ソフトウェアは以下のような特徴を持っています。
・誰でも自由に予測の対象となるイベントを提案して予測市場をつくり、ネットワーク上に載せることができること
・誰でもイベントの予測に参加できること
・イベントの結果がどうなったかについて報告してくれる人達に手数料を支払うことで、予測が正しかったかどうかの正確な判断が行われるように設計されていること以下に、Augurのホワイトペーパー**の内容を参考にしながら、これまでの予測市場と比べてその特徴を詳しく見ていきます。
2.仮想通貨Augur(オーガー)の特徴
・ギャンブルの胴元が不要となる
イーサリアムのスマートコントラクトを利用し、中央集権(胴元)を解してギャンブルを行う必要がなくなり、誰でもギャンブルの場を作ることが出来、誰でも参加することが出来、かつ正否の判断は第三者(レポーター)が行うことで、自動的に配当されることが可能となっております。
要は、賭け事の一連の流れを胴元を必要とせずに自動で行えるからこそ、公正な運営を実現できることになります。
(1)これまでの予測市場
一般的には予測市場は、例えば年初よりも年末の方が日経平均株価が上がるか下がるかを予測するように、「未来におこると思われる出来事」に乗じてお金を投じることのできる場です。そして、正しい結果を予測することでお金を得ることができます。
しかし、これまでの予測市場は中央集権型の仕組みであったため、一部に金銭が集まったり、予測の内容や売買の記録、結果に恣意的な操作が加わるなどの不公平な運営となる可能性がありました。
例えば、予測市場の例として2016年のアメリカの大統領選挙でヒラリークリントンが当選するかどうかを考えて見ます。ふり返ると、この選挙が行われている間は、ヒラリークリントンがドナルドトランプを破って当選するという予測が絶えませんでした。
しかし、実際にはヒラリークリントンが当選することはありませんでした。
そしてその中でもポイントとなるのが「結果を判断するのも胴元ではなく分散されたユーザーである」ということです。
オーガーでは、賭け事の予測に対しどの予測が正しかったのか?を判断するのも分散されたユーザーが行います。
これを「レポーター」と呼びます。
・真実の見極めが多数決
「群衆の知恵」(The wisdom of the crowd)という理論に基づいて、見極めはレポーターの多数決によって行われます。
レポーターはREPを持っている人で構成され、正しい報告をするとREPを報酬としてもらえ、偽の報告をするとREPを失う仕組みとなっております。
そのため、REPを増やす為には「正しい」報告をすることになるので、必然的に真実の見極めが出来ることになっております。
(2)群衆の知恵による真実の見極め
これに対しAugurの予測市場がなぜ注目されているかというと、ブロックチェーンを利用することによって”The Wisdom of the Crowd”という理論を取り入れ、真実をより正確に見極めようとしているからです。
”The Wisdom of the Crowd”とは「群衆の知恵」という意味で、多くの人々がお互いの知識に影響されることなく、個別に自らのデータを生み出し、その個別データを匿名で集計することで、全体として知恵が得られると考える仕組みです。この仕組みが機能すると考えられるのは、「大衆の意見が正しい」ことが検証されているためです。
そもそもAugurでは、まず、予測の対象となるイベントが提案され、予測市場が作られます。次に、予測の対象となっているイベントの、起こりうる可能性のある結果の一つ一つについて仮想株が作られます。
予測に参加をしたい人たちは、自分が予測する結果に紐づけられている仮想株を買います。
この仮想株という仕組みの特徴は、理論的には、例えば仮想株価が64セントの場合、その株価の元となっている予測結果が実際に起こる確率も64パーセントであると推定することができる点です。80セントなら80パーセントです。
Augurでは、このように仮想株の価格と、その価格の元になっている予測結果が実際に起こる確率の推定値を理論的に結びつけることで、予測に参加する人たちに金銭的なインセンティブを与え、より正確な予測がなされるように配慮しています。
群衆の知恵とは、「みんなが言っていることが正しいでしょ」という考えとなります。
(3)レポーターによる分散的な事実認定
Augurでは予測の結果の判断、つまり事実認定を分散的に行います。
Augurにはレポーターと呼ばれる人が多数存在し、レポーター達は予測の対象となっていたイベントが実際のところどのような結果になったのかを報告します。つまり、特定の人物や団体が事実を認定するのではなく、「レポーター」と呼ばれる多数の人達が予測の対象となっていたイベントの結果を報告することで分散的に事実を認定する仕組みです。
そして、レポーターはその報告に対して報酬を得ます。
この報告をした時に受け取る報酬は「Reputation(評判)」と呼ばれる通貨にて支払われます。通貨単位は「REP」と書き表され、総発行数は1,100万REPです。
誰がいくらのReputationを受け取るかはコンセンサスアルゴリズムを用いて計算されます。このアルゴリズムは、正しい結果を報告してくれる人達に手数料が支払われるように設計されています。
3.仮想通貨Augur(オーガー)の将来性
日本には様々なギャンブルの場が設けられておりますが、「宝くじ」や「競馬」など胴元が存在しているギャンブルは、胴元に対して少なからず手数料が支払われております。
換金率で考えると、参加者に配分されるのは50%以下です。
このような状況は、Augur(オーガー)を採用することで、胴元に入るお金(手数料)が減り、参加者間だけでの公平なギャンブルの実施が可能となるのです。
▼Augurのリスクについて
他の仮想通貨と同じようにAugurへの投資もまた、買いたいタイミングに買いたい価格で買うことのできないリスクや、売りたいタイミングに売りたい価格で売ることのできないリスクがあります。その結果、損失が発生する可能性があります。
また、仮想通貨を活用したサービスは、各国それぞれの法律と照らし合わせながらご利用ください。
いずれにしても、Augurへの投資は、他の仮想通貨への投資と同じようにリスク管理を徹底して行うことが肝要です。
4.仮想通貨Augur(オーガー)の購入方法
・国内取引所での取り扱いはAugur(オーガー)のみ
Ethereum(イーサリアム)やRipple(リップル)、Zcash(ジーキャッシュ)やDash(ダッシュ)の取扱いができる注目の取引所「コインチェック」についてはこちら
5.狙い目とまとめ
イーサリアムのスマートコントラクトを採用することにより、様々なことが実現可能となっている現代の中でも、とても将来性が考えられるプラットフォームではないでしょうか。
人の性により、ギャンブルは古代から続いてきており、今後も姿形は変われども、ギャンブルの文化自体はなくなることは無いでしょう。
今後もより多くの点で、ブロックチェーン技術が採用されることにより、様々な点で公平性が上がることを期待します。
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