【解説】コインチェック取扱通貨~Factom(ファクトム)とは~

銘柄 コード 発行
上限
時価
総額
ランク
 その他
・ファクトム
FCT  5位
  • スタート: 2015年10月15日
  • 開発者: Koinify
  • 暗号化方式: ビットコインに依存
  • 認証アルゴリズム: ビットコインに依存
  • 承認時間: ビットコインに依存

ビットコインと違い、中央管理団体が存在しているデータ管理プラットフォームFactom(ファクトム)の将来性と特徴、その他仮想通貨との比較についてご紹介していきます。

1.仮想通貨Factom(ファクトム)とは

FactomはFactom社(本社 米国テキサス州オースティン)が開発した、あらゆる書類や記録(証券/保険/貸付)をブロックチェーン上で管理することを目的にした「ブロックチェーンのフレームワーク」です。

よく勘違いされているようですが、ファクトム自体が仮想通貨ではない点が重要です。

ファクトムはビットコイン2.0のプロジェクトのひとつで、「あるデータがある時刻に存在した」ということを証明することができます。例えば、貸付記録や証券、保険等のありとあらゆる書類や記録をブロックチェーン上で管理することができる仕組みです。語源はFact(事実)。印鑑証明のように、事実を証明する公証に似た役割を期待されています。
ファクトムがブロックチェーンに記録するのは書類やデータのハッシュのみなので、個人情報や機密データが漏洩することはありません。様々な記録や証明を、大量に、安く、そして機密を保護しつつ記録できるというメリットがあります。
コインチェック公式サイトより

ファクトム(factom)の、正確な仮想通貨名は「factoid」ですが、一般に出回ってるの名称はfactom(FCT)が多く、時価総額ランキングを公表しているCryptCurrencyやcoincheckでもfactom(FCT)と表示されています。

ファクトムは、データの管理や記録を正確にこなすサーバーに、ファクトム独自の仮想通貨「factoid」が報酬として与えられる仕組みになっています。ファクトムの使用は、まずfactoidをネットワークに支払い、それをEntry Creditというものに変換する必要があります。エントリークレジットは記録入力と投票にしか使えないという特徴があり、売却することができないので、盗難などのリスクが低いと言われています。
コインチェック公式サイトより

2.仮想通貨Factom(ファクトム)の特徴

ブロックチェーンプラットフォームFactom(ファクトム)の特徴についてみていきましょう。

・Factom(ファクトム)の仕組み

ビットコインのブロックチェーン上に直接データを記録すると、マイナーへの手数料が発生します。
また、ひとつの Confirmation(承認)に約10分かかってしまうので、大量の書類を一括で登録、保存したい場合、膨大な時間が必要になるなど、ビットコインのブロックチェーンに直接データを書き込むことはとても非効率です。

ファクトムは、こういった課題を解決するため、ファクトム全体で1トランザクションに情報をまとめ、手数料やブロックチェーンのデータ量を削減することを目的としています。

ファクトム独自のブロックチェーンを使用して登録された情報をカテゴリー化し、整理、暗号化。それをひとつのトランザクション(取引情報)としてビットコインブロックチェーン上に記録するという仕組みになっています。

factomシステム

参考:コインチェック公式サイト

・仮想通貨「Factoid」

ファクトムでは、データの管理や記録を正確にこなすサーバーに、報酬としてファクトム独自の仮想通貨factoidが与えられる仕組みになっています。
記録を改ざんするなどの不正な行為はすぐに発見され、ユーザーの投票により悪意のあるサーバーは排除されます。
ファクトムを使用するには、まずfactoidをネットワークに支払い、それをEntry Credit(エントリークレジット)というものに変換する必要があります。
factoidを保有する管理サーバーにクレジットカード払いなどすることで、factoidの代わりに必要量のエントリークレジットを購入することもできます。

factoid → エントリークレジットへの変換のみが可能で、逆の変換はできません。

factoid chainというチェーン上にfactoidを送り、「変換したい Factoid の量」と「エントリークレジットを受け取る人の公開鍵」を指定します。こうすることで、エントリークレジットとそれを受け取る人が結び付けられ、factoidがエントリークレジットに変換されます。

エントリークレジットは他の公開鍵への送信が不可能で、記録入力と投票にしか使えないので、売却することができず、盗難などのリスクが低いと言われています。

・ファクトムには公認の日本チームがある

仮想通貨が数百種類以上ある中で、公認の日本チームがある仮想通貨は実はとても少ないのです。
公式サイトが日本語にローライズされているだけでも、日本人にとってはメリットになりますよね。
そのような点も人気である一つの理由だと言えるでしょう。

ちなみに本家のプロジェクトメンバーは以下になります。

3.仮想通貨Factom(ファクトム)の将来性

ファクトムは、記録・管理に関する業務を大幅に効率化できる可能性があり、実現されるとなると記録・管理は今後ファクトムの技術がデファクトスタンダードになっていくことでしょう。
改ざんが不可能なことはもとより、記録・管理というのはどんな業界にも必要な技術ですので、各分野特化型のシステムなど、様々なところで活躍が期待できます。
また、管理コストの削減も可能となりますので、業務の効率化だけではなく、費用面でもメリットがあるため、実用化されると重宝されること間違いないでしょう。

・提携企業

Factomブロックチェーンを使用して、利用記録管理システムを共同開発することをKaula社とAtrris社が表明しました。主に会計周りのソフトを開発している企業となるので、その分野で利用されるのではないでしょうか。

参考:Kaula公式サイトより

4.仮想通貨Litecoin(ライトコイン)の購入方法

・国内取引所での取り扱いはコインチェック(Coincheck)のみ

実際にcoincheckでfactomの売買をしてみましょう。
すでに取り扱いのある他の仮想通貨と同様の方法で売買が可能です。

※仮想通貨名は「factoid」ですが、coincheckではfactom(FCT)を表示しています。

・Factomを購入する
ビットコインを買うページより、Factomを選択します。

factom購入

購入したい数量を入力し、交換する通貨を選択します。
日本円もしくはビットコインとのトレードが可能です。

「購入する」ボタンを押すと購入が完了し、残高にFactom(FCT)が反映されます。

・Factomを売却する
ビットコインを売るページより、Factomを選択します。

factomを売る

売却したい数量を入力し、購入時同様トレードする通貨を選択します。
「売却する」ボタンを押すと、factomの売却が完了です!

コインチェック公式サイトより

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2017.09.14

5.狙い目とまとめ

Factomを利用することを表明している企業も増えてきており、今後も様々な分野で名前が挙がってきそうな期待される仮想通貨です。
現在の記録や管理の方法に変わる仕組みですので、現実的な利用用途が広がっていくことで、ますます仮想通貨自体の価値も高騰していく可能性もあるでしょう。

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