【解説】コインチェック取扱通貨~Monero(モネロ)とは~

銘柄 コード 発行
上限
時価
総額
ランク
 その他
・モネロ
XMR 1840万  10位
  • スタート: 2014年4月18日
  • 開発者: Monero Project
  • 暗号化方式: CryptoNight
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約1分

Monero(モネロ)は、2014年に作られた開発元も明確になっている、匿名性に優れた仮想通貨です。

Zcash(ジーキャッシュ)やDash(ダッシュ)と同様に匿名性に優れているため注目されているMonero(モネロ)の将来性と特徴、その他仮想通貨との比較についてご紹介していきます。

1.仮想通貨Monero(モネロ)とは

Monero(モネロ)は2014年4月にスタートした仮想通貨で、現在(2017年10月)時価総額は約3,350億円でランキング10位に位置している世界でもメジャーなアルトコインのひとつです。
匿名性の高い『Bytecoin(バイトコイン)』をベースに開発・公開され、120秒という承認速度の速さと匿名性の高さが優れています。

Monero(モネロ)は、エスペラント語で、「コイン」「硬貨」という意味を持つ仮想通貨(アルトコイン)の一種です。
Bitcoinのソースコードを元にしておらず、CryptoNoteプロトコルに基づくオープンソースのProof of Workを使用しています。
CryptoNightは匿名性に特化しており、Bitcoinよりも匿名性が強いことが特徴です。
Moneroは、CryptoNightを採用している「Bytecoin」というコインのソースコードを元にしています。
コインチェック公式サイトより

 

参考:CriptocurrencyMarket

・バイトコインとは

Bytecoin(バイトコイン)は、略号がBCNの仮想通貨(暗号通貨)です。2012年7月に公開されており、仮想通貨の中ではかなり初期からある通貨です。

バイトコインは、匿名性をウリにしたオープンソースの分散型暗号通貨で、誰でもBytecoinのネットワークに参加し、通貨開発に参加することができます。モネロ(Monero)などの匿名性に優れた通貨もこのバイトコインを基にしています。

通貨名 Bytecoin(バイトコイン)
通貨略号 BCN
公開日 2012年7月
時価総額順位 下のRANK参照
発行上限枚数 1844億7000万枚
国内取引所 なし
国外取引所 Poloniex(ポロニエックス)
Cryptopia(クリプトピア)
HitBTC(ヒットビーティーシー)
etc.
公式サイト Bytecoinの公式サイト
ホワイトペーパー Bytecoinのホワイトペーパー
公式Wiki(英語) BytecoinのWiki

Alchemより

2.仮想通貨Monero(モネロ)の特徴

Monero(モネロ)の主な特徴として挙げられるのは、「匿名性」となります。
どのような技術によって、裏付けられているのかを説明していきます。

・CryptoNightの採用

CryptoNightは匿名性に特化したアルゴリズムで、リング署名を実装しています。
リング署名とは、グループの一員なら誰でも署名が可能で、検証者に対して匿名性が保証できるデジタル署名の一種です。
リング署名で署名されたメッセージは、特定のグループの誰かによって承認されますが、署名者同士を区別することはできません。

・ワンタイムアドレス

Moneroのアドレスは「閲覧用」と「送金用」の二つの秘密鍵から生成されており、非常に長いという特徴があります。
アドレスはマスターキーのような役割を果たし、送金を行うたびにマスターキーがランダムなワンタイムアドレスを生成します。
送金の際はワンタイムアドレス宛にコインを送信するため、第三者がマスターキーとなるアドレスを見でも、取引履歴を確認することができません。「閲覧用」の秘密鍵を公開することで取引履歴のみを外部に公開することができます。

・マイニングが容易

仮想通貨は中央銀行のような機関を持たない代わりに、複数のサーバを繋げて取引の詳細を管理しているのですが、そのようなデータの帳簿整理を行った人に決められた報酬が付与されています。その帳簿整理の作業のことをマイニングというのですが、ビットコイン等のマイニングには専用のマシンが必要立ったりするのに対し、Monero(モネロ)の場合は一般のPCでも可能となっており、ハードルが低くなっています。

・Dash(ダッシュ)、Zcash(ジーキャッシュ)との比較

主な項目の一覧は下記になります。

銘柄 コード 発行
上限
時価
総額
ランク
 その他
・ダッシュ
DASH 2200万  6位
  • スタート: 2014年1月19日
  • 開発者: DASH FOUNPATLON
  • 暗号化方式: X11
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約2.5分
・モネロ
XMR  1840万  10位
  • スタート: 2014年4月18日
  • 開発者: Monero Project
  • 暗号化方式: CryptoNight
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約1分
 ・ジーキャッシュ
 ZEC  2100万  17位
  • スタート: 2016年10月28日
  • 暗号化方式: Equihash
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約2.5分
  • 報酬: 12.5ZEC(約4年ごとに半減期)

Zcash(ジーキャッシュ)はJPモルガンとの提携や、Dash(ダッシュ)・Monero(モネロ)が一部匿名と比べてZcash(ジーキャッシュ)は完全匿名性を持っているため、将来的にはDash(ダッシュ)を抜く可能性も兼ねそろえているかと思います。

【解説】コインチェック取扱通貨~Zcash(ジーキャッシュ)とは~

2017.10.02

Dash(ダッシュ)は公式アプリがAppleStoreでインストールが可能であったり、自動販売機決済やATMシェア30%のLamassu社との提携しているなど明るいニュースもあるので、Monero(モネロ)同様一部匿名の通貨ではあるが、即時性があったりなどでMonero(モネロ)よりは優位性があるでしょう。

【解説】コインチェック取扱通貨~Dash(ダッシュ)とは~

2017.10.12

個人的には数年後にはZcash(ジーキャッシュ)>=Dash(ダッシュ)>Monero(モネロ)このような図式になるのではないかと思っております。

3.仮想通貨MONERO(モネロ)の将来性

Monero(モネロ)の特徴は匿名性の高さです。
匿名性の高さが問題になるケースも考えられますが、匿名性の高さが魅力であることには変わりありません。
先ほど説明したように、匿名性の高い仮想通貨であるDash(ダッシュ)やZcash(ジーキャッシュ)の技術を企業が採用するなどの追い風も吹いていますので、まだまだどのように動くかは分かりませんね。

・匿名性の高さがデメリット?

匿名性の高さがデメリットになるとも言われております。
2016年9月にAlphaBayがMonero(モネロ)を取引通貨として採用したように、犯罪やマネーロンダリングなどの悪事に匿名性が高いことから使われてしまう可能性が十分考えられるからです。
もちろん国としては、そのような事はさせたくない為、何らかの規制をかけるなどによって、そもそも通貨として認められないケースも考えられるのです。。。

4.仮想通貨Monero(モネロ)の購入方法

・国内取引所での取り扱いはコインチェック(Coincheck)のみ

コインチェックの「コインを買う」から購入することが可能です。

▼Moneroの購入方法
コインを買うページより、Moneroを選択します。

moneroを買う

金額などを入力し購入ボタンを押すと、購入が完了します。
交換する通貨は日本円かBitcoinのどちらかをお選びいただいます。
「交換する通貨」でご希望の通貨をご指定ください。

▼Moneroの売却方法
コインを売るページより、Moneroを選択します。

Moneroを売る

売却したい数量を入力します。
購入と同様、交換する通貨をBitcoinか日本円のどちらかでご指定ください。
内容に誤りがないかを確認し、売却ボタンを押すと売却が完了します。
コインチェック公式サイトより

Monero(モネロ)だけでなく、Ethereum(イーサリアム)やRipple(リップル)、Zcash(ジーキャッシュ)やDash(ダッシュ)の取扱いができる注目の取引所「コインチェック」についてはこちら

【必須】日本で最も評判の取引所「コインチェック」の正しい使い方とメリット・デメリット

2017.09.14

5.狙い目とまとめ

匿名性が高いMonero(モネロ)は今後も需要が無くならない仮想通貨であることは間違いないでしょう。
ただし、匿名性の性質上ダークマーケット等でも使われている可能性が高い為、ダークマーケットが摘発されるなどにより使用箇所が無くなっていくと、一時的に価値が下がることはあるかもしれません。
※特にアメリカが匿名性(不透明性)を拒否したい願望があるとのこと

しかし、自販機等での利用活用で既に導入されているDash(ダッシュ)や、JPモルガンと提携したZcash(ジーキャッシュ)の方が個人的には安定した通貨になるのではないかなと思っております・・・。

変動が激しい仮想通貨ですが、まだまだ跳ね上がる可能性も秘めているので、チャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。

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