【解説】コインチェック取扱通貨~Dash(ダッシュ)とは~

銘柄 コード 発行
上限
時価
総額
ランク
 その他
・ダッシュ
DASH 2200万  6位
  • スタート: 2014年1月19日
  • 開発者: DASH FOUNPATLON
  • 暗号化方式: X11
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約2.5分

Dash(ダッシュ)は、2014年に作られた開発元も明確になっている、匿名性・決済スピードに優れた仮想通貨です。
※当初はダークコイン(Darkcoin)という名称でしたが、2015年に改名されています。

Zcash(ジーキャッシュ)やMonero(モネロ)と同様に匿名性に優れているため注目されているDash(ダッシュ)の将来性と特徴、その他仮想通貨との比較についてご紹介していきます。

1.仮想通貨Dash(ダッシュ)とは

Dash(ダッシュ)は2014年1月にスタートした仮想通貨で、現在(2017年10月)時価総額は約2900億円でランキング6位に位置している世界でもメジャーなアルトコインのひとつです。
2014年当初はDarkcoin(ダークコイン)という名称だったのですが、2015年に改名してDash(ダッシュ)になっています。

世界で初めて自動販売機での決済手段に採用されるなど、様々な分野で活躍しており、匿名性を持った仮想通貨では第一人者として知られています。

参考:CriptocurrencyMarket

2.仮想通貨Dash(ダッシュ)の特徴

Dash(ダッシュ)の主な特徴として挙げられるのは、「即時性」「匿名性」「安全性」となります。
どのような技術によって、裏付けられているのかを説明していきます。

参考:公式サイト

・インスタントセンド~「即時性」

ビットコインでは取引が承認されて処理が確定するまで約10分待つ必要がありますが、「Instant X」と呼ばれる技術を採用することにより、これを大幅に短縮して1秒間で5回の取引を処理することを実現しています。

ーInstant Xー

「Instant X」とは、ダッシュネットワークに参加している一般のノードを介するのではなく、ランダムに選ばれた「マスターノード」によって承認作業を行います。
これにより、最も利用されているビットコインの承認作業時間約10分に比べて、速く承認することが可能となります。
「Instant X」の証人時間は約4秒とされております。
これにより、承認時間の問題で難しいとされていた店頭決済などの対応も可能になると考えられており、マスターノード間で確認された取引と重複する一般ノードを介した取引が検知されると、その取引を承認しないように処理されます。

ーマスターノードー

マスターノードとは、ダッシュネットワーク内で一般のブロックチェーンを構成するノードのほかに存在する特別な立ち位置の人を指します。
マスターノードになる為には1,000ダッシュ以上を保有している必要があります。
2017年10月現在の価格では1ダッシュ32,500円なので、32,500,000円分のダッシュを保持している人のみがマスターノードになれるのです。。。
その対価として、手数料のうちの45%を分け合うことになりますが、一般ピーポーレベルでは手が出ない金額ですね・・・

・ダーク(プライベート)センド~「匿名性」

ダークセンド(Darksend)は、ビットコイン用にグレゴリー・マクスウェル氏が開発したコインジョインという取引方法をもとに作られました。

ーコインジョインー

複数の送金依頼を一時的にまとめた上で、そこから個々の送金先へ送金されるという仕組みです。送金元と送金先の間にプールを挟むことで、送金元アドレスをブロックチェーン上に記録しない形での取引を実現しました。

ダッシュの特徴は、CoinJoin(コインジョイン)という「取引のプール」の考えを利用し、Darksendと呼ばれる匿名性の高いトランザクション形式を採用していること。

例えば、A→Bに5DRK、A→Cに5DRK、D→Eに5DRK という取引があったとします。
このとき送信された計15DRKは、いったんプールFに貯められ、そしてB,C,D,Eに5DRKがそれぞれ送信されます。

これにより、ブロックチェーンを参照しても送信元がどこなのか不明瞭になり、匿名性を高められます。ビットコインは取引が公開されますが、 ダッシュは送金の追跡が不可能です。
コインチェック公式サイトより

・暗号化方式「X11」の採用~「安全性」

セキュリティにも優れており、「X11」と呼ばれる11種類のハッシュ関数(blake, bmw, groestl, jh, keccak, skein, luffa, cubehash, shavite, simd, echo) を組み合わせたハッシュアルゴリズムを採用しており、複数のハッシュ関数を利用することでセキュリティ的にも優れているとされています。

また、複数のハッシュ関数を利用することでセキュリティに優れているだけでなく、消費電力もScryptより低いと言われています。

参考:公式サイト

・Zcash(ジーキャッシュ)、Monero(モネロ)との比較

主な項目の一覧は下記になります。

銘柄 コード 発行
上限
時価
総額
ランク
 その他
・ダッシュ
DASH 2200万  6位
  • スタート: 2014年1月19日
  • 開発者: DASH FOUNPATLON
  • 暗号化方式: X11
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約2.5分
・モネロ
XMR  ー  8位
  • スタート: 2014年4月18日
  • 開発者: Monero Project
  • 暗号化方式: CryptoNight
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約1分
 ・ジーキャッシュ
 ZEC  2100万  17位
  • スタート: 2016年10月28日
  • 暗号化方式: Equihash
  • 認証アルゴリズム: Proof of Work(PoW)
  • 承認時間: 約2.5分
  • 報酬: 12.5ZEC(約4年ごとに半減期)

分かりやすく言うと、 「匿名性」と「即時性」を持つDash(ダッシュ)が後々説明しておりますが、基盤を固めている部分が強く、今後も価格は保たれる可能性が高いでしょう。

Zcash(ジーキャッシュ)はJPモルガンとの提携や、Dash(ダッシュ)・Monero(モネロ)が一部匿名と比べてZcash(ジーキャッシュ)は完全匿名性を持っているため、将来的にはDash(ダッシュ)を抜く可能性も兼ねそろえているかと思います。

【解説】コインチェック取扱通貨~Zcash(ジーキャッシュ)とは~

2017.10.02

Monero(モネロ)に関しては、上記2点には多少劣るイメージを個人的には持っていますが、マイニングがやりやすいなど一般受けする部分もありますので、今後必要性が求められるであろう匿名性を持った通貨として、価格は保たれるのではないかと思っております。

【解説】コインチェック取扱通貨~Monero(モネロ)とは~

2017.10.13

個人的には数年後にはZcash(ジーキャッシュ)>=Dash(ダッシュ)>Monero(モネロ)このような図式になるのではないかと思っております。

3.仮想通貨Dash(ダッシュ)の将来性

・Appleが認めた

2017年7月にDash(ダッシュ)が、アップルストアに公式ウォレットアプリをリリースしたため世界最大手のApple社がDash(ダッシュ)を仮想通貨として認めた、今後も採用するのでは?と捉えるユーザも多く、価値を高騰する結果につながりました。

参考:AppleStore

・Lamassu社と提携

現在ビットコインATMの30%程度のシェアを誇っているLamassu社との提携により、高騰を見せたDash(ダッシュ)です。LamassuのATMは日本では西麻布や六本木など、東京を中心とした場所に設置されているようですし、世界中にDash(ダッシュ)が認識されることにより、さらに価値をあげていくことが期待できるでしょう。

5番目の時価総額を誇り、匿名送金が特徴であるDASHがLamassuとのインテグレーションを発表し高騰している。Lamassuは最も大きなBTMネットワークである。

ダッシュ

lamassu.is

DASHの2016年度予算に関してコミュニティーで投票が行われ、ATMとのインテグレーションが決定した。資金はマイニング報酬の一部で賄われる。

暗号通貨のATMは一般ユーザーとDASHの距離を縮めることになるだろう。

LamassuのビットコインATMは現在26%のマーケットシェアを持っている。Lamassu BTMはオプショナルとしてDASHを加えることが出来るようになる。オペレーター達のDASHに対する反応が楽しみである。
参考:CriptoCurrencyMagazine

・今後の普及について

上記のような提携、利用の促進によるDash(ダッシュ)の追い風は時価総額に直接反映されているようですね。

時価総額上位に入っている仮想通貨は、基本的にビットコインに対して優れているポイントがあります。
イーサリアムには「スマートコントラクト」、リップルには「ブリッジ通貨」があるなど、ビットコインには無い優れた何かがある仮想通貨は安定して上位のランキングを保っている傾向があり、Dash(ダッシュ)の場合は「匿名性」「決済スピード」がありますので、今後もゆるやかではありますが、継続的に価格は上がっていくことが見込まれるでしょう。

参考:CriptocurrencyMarket

4.仮想通貨Dash(ダッシュ)の購入方法

・国内取引所での取り扱いはコインチェック(Coincheck)のみ

コインチェックの「コインを買う」から購入することが可能です。

Dash(ダッシュ)だけでなく、Ethereum(イーサリアム)やRipple(リップル)、Zcash(ジーキャッシュ)やMonero(モネロ)の取扱いができる注目の取引所「コインチェック」についてはこちら

【必須】日本で最も評判の取引所「コインチェック」の正しい使い方とメリット・デメリット

2017.09.14

5.狙い目とまとめ

匿名性が高く、決済スピードにも優れているDash(ダッシュ)は今後も需要が無くならない仮想通貨であることは間違いないでしょう。
ただし、匿名性の性質上ダークマーケット等でも使われている可能性が高い為、ダークマーケットが摘発されるなどにより使用箇所が無くなっていくと、一時的に価値が下がることはあるかもしれません。
※特にアメリカが匿名性(不透明性)を拒否したい願望があるとのこと
しかし既に説明したように、自販機等での利用活用で既に導入されている分、Moneroよりは優位性は高いように思われます。
ただ、JPモルガンと提携したZcashの方が個人的には安定した通貨になるのではないかなと思っております・・・。

変動が激しい仮想通貨ですが、まだまだ跳ね上がる可能性も秘めているので、チャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。

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