【解説】コインチェック取扱通貨~Ripple(リップル)とは~

銘柄 コード 発行
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時価
総額
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 その他
・リップル
XRP 1000億  4位
  • スタート: 2013年9月26日
  • 開発者: Ripple Labs, Inc.
  • 認証アルゴリズム: Ripple Consensus Algorithm
  • 承認時間: 即時

世界の銀行も決済に利用する、ドルに代わる新基軸通貨として注目されている「Ripple(リップル)」

現在もっとも注目を集めていると言っても過言ではない、Ripple(リップル)の将来性と特徴、その他仮想通貨との比較についてご紹介していきます。

1.仮想通貨Ripple(リップル)とは

リップルは企業間の国際送金のための仕組みで、「ブリッジ通貨」と呼ばれている仮想通貨です。
ビットコインのような、店舗で決済が可能な個人利用型ではなく、主に銀行などの国際送金を行なっている企業のコスト削減に役立てる用途があります。
ようは、今後の送金システムの「インフラ」になる存在です。

「リップル」「XRP」「リップルコイン」など様々な名称がありますが、「リップル」が技術の名称で「XRP」がコード(コインの単位)になります。

システムの開発や運用を管理している会社名は「Ripple Labs, Inc.」です。

法人利用のために設計されたXRP は、銀行とペイメント
プロバイダーに対して国際送金のために、信頼性が高く
オンデマンドでリクイディティを調達できる手段を提供します。
Ripple公式サイトより

2.仮想通貨Ripple(リップル)の特徴

・ビットコインとの比較

ビットコイン(BTC)は、認証アルゴリズムに「Pow(Proof-of-Work)」を用いている。
「Pow(Proof-of-Work)」は計算機のGPU(演算能力)を用いて、複雑なロジックを処理することにより、ネットワークの正常性(取引の整合性)を維持している。
ネットワークの正常性を証明したことの報酬として、ビットコインを与えられる仕組みとなっている。
ビットコインの送金可能最短時間はおよそ10分である。

対して「Ripple Labs, Inc.」が主導で開発を進めているリップル(XRP)は、認証アルゴリズムに「RCL(Ripple Consensus Ledger)」を用いている。
リップルネットワークから信認された複数のValidatorが、お互いに取引承認などを行うことでネットワークの正常性(取引の整合性)を維持している。
正常性を証明すると、ビットコインやイーサリアムではコインが付与されていたが、リップルの場合は何も付与されない。
ようは報酬は「0」だ。
リップルの送金可能最短時間はビットコインの150倍早いおよそ4秒である。

・安定性

ビットコインやイーサリアムなど、マイニング(ネットワークの正常性を証明すること)により報酬を得れる仮想通貨の場合、マイナー(ネットワークの正常性を証明する人)の目的は主に「お金儲け」になっております。
ですので、例えば今ビットコインのマイニングをしているが、Zcashのマイニングの方が儲かるとなった場合、すぐにZcashのマイニングへ移行するでしょう。なんていったって目的が「お金儲け」だから。
それに対して、リップルの場合は、マイニングによる報酬はありません。
ですので、ネットワークの正常性を保つ為の団体が設立されており、「安定性」を保つ為に日々無償でマイニングを行っております。

また、マイナーの選任についてもビットコインに比べて安全性が高いといわれております。
ビットコインは、マイニングの「スピード」のみでマイナーを選んでいるため、安全性に対しては考慮されていない状況です。対してリップルのマイナーは、「能力」に基づいて選ばれているため、ネットワークへの信頼性が高く、評判が良いマイナーが選定されているためのです。

・分散性

2017年10月現在、ビットコインの4大マイニングプール(AntPool/BTC.TOP/ViaBTC/F2Pool)の計算力の合計は55.1%となるため、万が一4大マイニングプールが結託するようなことがあれば、「51%攻撃」によってビットコインブロックチェーンの改ざんが可能になってしまう可能性があります。
イーサリアムについては、たった3つのプールが結託することでネットワークの乗っ取りが可能となってしまいます。

参考:BLOCKCHAIN

対してリップルの場合は、ビットコイン以上に分散化されたネットワークにすることを目標にしています。
ビットコインの分散レベルに達するのに必要な承認者の数は16です。(現在リップル社が指定している承認者の数は25。)さらに数を増やせば増やすだけ障害によるリスクも軽減することができます。
つまりリップルの分散化戦略によって、「XRP Ledger」 は他のパブリックなブロックチェーンの分散レベルに匹敵するだけでなく、それを超えるポテンシャルも持っています。

3.仮想通貨Ripple(リップル)の将来性

法人利用のために設計されたリップル は、銀行とペイメントプロバイダーに対して国際送金のために、信頼性が高く、オンデマンドでリクイディティを調達できる手段を提供するとのことで、今後更なる飛躍が見込まれております。

具体的にどのような点から、期待が出来るのかを見ていきましょう。

1.日本法人がある

リップルはSBIグループと提携していて、5億円の資本を持つ「SBI Ripple Asia株式会社」という日本法人を設立しております。
数百以上の仮想通貨が存在するなかでも、世界で流通している仮想通貨の中で日本語公式サイトがあるのは、ほんの一握りで、取引を考えている日本人にとっては安心して取引を行うための材料になるでしょう。

また、日本語法人があることにより、様々な面で信頼を得ることができ、企業間のつながり等によって、さらにリップルの流通は加速していくのではないでしょうか。

SBI Ripple Asiaは米国FinTechベンチャーのRipple社とSBIホールディングスのジョイントベンチャーとして、分散台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)を活用した次世代決済基盤の提供をアジア地域の金融機関・送金事業者へ行っております。
公式サイトより

2.メガバンク等の銀行と提携

国内では三菱東京UFJ銀行や、みずほ銀行などのメガバンクからゆうちょ銀行や地方銀行まで多くの銀行が採用を公表しております。
世界的に見ても、世界経済の中心にいるようなアメリカ/イギリス/インドネシア/シンガポールの中央銀行も採用を決めているということです。

参考:Ripple総合まとめ

3.大手有名企業が利用、投資

アクセンチュアやIBM、SAPなど、世界でも有名な大手テクノロジー企業などがリップルを利用することを表明しております。

参考:Ripple総合まとめ

また、日本でも「SBI Ripple Asia株式会社」が新たなプロジェクトを始動すると発表がありました。

「Beyond Blockchainテクニカルプログラム」

ビットコインが採用しているブロックチェーンや、リップルが採用している分散台帳技術を日本の大手有名会社の面々が共同で開発するプロジェクトが2017年10月に発表されました!

BBCプログラムは、プログラム参加企業と共同でブロックチェーン・分散台帳技術(DLT)および仮想通貨等の先端技術に関する技術者の養成を目指し、開講するプログラムです。BBCプログラムでは、技術ワークショップや専門家による勉強会を通して、ブロックチェーン関連技術の体系的な知識をご提供してまいります。

今後はブロックチェーン関連技術の実践的な開発環境を提供していくほか、共同での実証実験等を実施する予定です。また、継続的に参加申し込みを受け付けることで、より多くの企業と取り組みを進めてまいります。
公式サイトより

今後ますます技術面でも期待が持てそうですが、参加企業は下記になります。インフラ周りからDB、開発・分析と様々な分野に特化した大手企業が参加しております。
これだけの企業が参加する、投資するということは、将来的に間違いなく期待が出来ると考えてもよいのではないでしょうか。

株式会社アット東京
株式会社インターネットイニシアティブ
株式会社インテック
SAPジャパン株式会社
SCSK株式会社
SBI FinTech Incubation株式会社
SBIトレードウィンテック株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社
NTTデータジェトロニクス株式会社
FPTジャパン株式会社
株式会社シーエーシー
セコム株式会社
株式会社ソルクシーズ
TIS株式会社
凸版印刷株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
日本ATM株式会社
日本オラクル株式会社
日本電気株式会社
日本ヒューレット・パッカード株式会社
日本マイクロソフト株式会社
株式会社野村総合研究所
三井情報株式会社
三菱総研DCS株式会社

参考:公式サイト

4.国際会議「SWELL」

公式Twitterに突如現れたカウントダウンで大きな反響を呼んだリップル。
カウントダウン後に発表された国際会議「SWELL(スウェル)」のスケジュールが発表されました。
重役も招待されており、日本からもSBIの沖田貴史氏が出席するなど、この会議はリップルにとって大変重要な会議と言えます。

10月16日、17日以降のリップルの値動きに注目です!

今後の動き

リップルは2017年の3月までは、1XRPが1円以下だったが5月には25円を越えました。
その後8月には「SWELL」の発表の際にTwitterで行われたカウントダウンによって、一時44円まで価格が高騰するなど、何十倍もの上がり方をしております。

人によっては1ドルを目指しているだとか、色々言われておりますが定かではありません。
1枚の単価が安いので、資本が多い方はデイトレードで稼ぐもよいでしょうし、リップルの性質上使えば使うだけ希少価値は上がりますので中長期で保有することによる値上がりを期待するもよいでしょう。

おそらく10月16日~17日に行われる国際会議「SWELL」にて大きな発表もあるでしょうし、今後さらに多くの企業との連携が待ち受けているでしょうから、今のうちに保有しておけばチャンスはくるのではないでしょうか。

4.仮想通貨Ripple(リップル)の購入方法

ビットコインやイーサリアムではマイニングによる報酬で、入手が可能ですが、リップルでは報酬が得られないので取引所を利用して購入する必要があります。
国内では、初心者にもオススメな「コインチェック(Coincheck)」で取引が可能です。

・国内取引所での取り扱いはコインチェック(Coincheck)のみ

Ripple(リップル)だけでなく、Ethereum(イーサリアム)やNem(ネム)の取扱いができる注目の取引所「コインチェック」についてはこちら↓

【必須】日本で最も評判の取引所「コインチェック」の正しい使い方とメリット・デメリット

2017.09.14

 

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