最近よく話題になっている『仮想通貨(暗号通貨)』
2017年5月、6月ごろからトラブルが多発しているというニュースがよく流れていました。
そもそも仮想通貨という言葉を初めて聞いた方からすれば、ほとんど気に触れないようなことです。また、ニュースがきっかけで仮想通貨に興味を持ち始めた方も多くいらっしゃると思います。
これから仮想通貨を利用してみたいと考えている方、利用してみたいけどよくわからないし、心配と感じている方、基本から知りたいと思っている方が、この記事を読み、正しい知識を持っていただければと思います。
投資前には必ず頭に入れた置かないといけない、主要な仮想通貨の種類についてご紹介しているので、必ず目を通しておいてくださいね!
目次
①これだけは知っておこう!仮想通貨って何?
仮想通貨の種類を見る前に、まずは、仮想通貨(正確には暗号通貨)がどのような仕組みなのか、通常の通貨とどう違うのかをご紹介します。
これを頭に入れておかないと、値上がり・値下がりなど投資時に必要な予測を立てることができないので、必ず理解しておいてくださいね。
1.1通貨の基礎
我々がいつも持っている100円玉、1,000円札などは法定通貨と呼ばれています。一方、インターネット上で管理され、物体として持つことのできない通貨のことを『仮想通貨』、あるいは『暗号通貨』といいます。
では、ICカード、クレジットカードとは何が違うのか。実は、仮想通貨はメールするような感覚で通貨のやり取りができます。これはクレジットカードやICカードでは無理です。
仮想通貨の良いところは、インターネット上で銀行等を介在せず、お金のやり取りができるということです。つまり送金に手数料と時間がかからないということです。
送金手数料と送金時間について、日本で困っている人はいないと思います。しかし、海外は多くの人がこれに困っています。例えば、アメリカでは西海岸から東海岸までお金を送金しようとすると、手数料はもちろんかかりますが、時間がなんと1週間もかかるというのです。また、異国間でお金をやり取りしようとすると、かなりの手数料が発生します。
それをほぼなくすことができるのが仮想通貨というわけです。
1.2ブロックチェーンと安全性
ブロックチェーンとは、簡単に言えば複数のコンピュータをいくつかののチェーンで複雑につないだ技術です。
前述した送金の例ですが、ハッキングなどの可能性がないのかと疑われた方がいらっしゃるでしょう。
このブロックチェーンという技術を用いれば、事実上不可能であると考えられます。1つのコンピュータで起こったことの記録はブロックチェーンでつながれたすべてのコンピュータで管理されます。つまり、1つをハッキングすることはできても、ほかの記録はハッキングできないので、すぐに発見されるという仕組みです。
②現在存在する種類の数、主要なもの、また主要なものの特徴や違い
では、現在利用されている仮想通貨(暗号通貨)の主要な種類についてご紹介していきます。
2.1現在存在する種類の数と主要なものについて
2017年9月10日時点で、仮想通貨の数は1,106個あるのを確認しました。
(参照サイト;Crypto Currency Market Capitalizations)
(サイトURL;https://coinmarketcap.com/)
ただし、すべての仮想通貨が本物であるとは言えません。
これを言える根拠として、もっとも有名であり、時価総額が大きいビットコインに代わる機能がない限り、その仮想通貨を利用したいと考える人がいないからです。
現に、上で紹介した参照サイトでは、時価総額ランキングの861位より下位の仮想通貨については、時価総額が表示されませんでした。つまりは、必要としている人が存在していない仮想通貨です。
次に、主要な仮想通貨を紹介していきます。ここでは時価総額ランキング1位から10位(2017年9月10日)までの仮想通貨を挙げ、あとでそれぞれの特徴について紹介していきます。
仮想通貨(暗号通貨)の時価総額 | |||
日本語読み | 英語名 | 通貨単位 | |
1位 | ビットコイン | Bitcoin | BTC |
2位 | イーサリアム | Ethereum | ETH |
3位 | ビットコインキャッシュ | Bitcoin Cash | BCH |
4位 | リップル | Ripple | XRP |
5位 | ライトコイン | Litecoin | LTC |
6位 | ダッシュ | Dash | DASH |
7位 | ネム | NEM | XEM |
8位 | モネロ | Monero | XMR |
9位 | イオタ | IOTA | MIOTA |
10位 | イーサリアムクラシック | Ethereum Classic | ETC |
2.2 知名度1位 ビットコイン、ビットコインキャッシュ
もっとも有名で、初めにできた仮想通貨がビットコインです。ビットコインキャッシュは、2017年7月のフォーク問題時に分裂した仮想通貨です。ビットコインの考案者は、ナカモトサトシと名乗る人物で、ナカモトサトシがネット上に挙げた論文が始まりでした。その論文を見た世界各国のコンピュータプログラマーが作り上げた技術がビットコインというわけです。
2.3 こちらも人気 イーサリアム、イーサリアムクラシックについて
イーサリアムは、ビットコインに次ぐ時価総額2位の仮想通貨です。イーサリアムクラシックは、以前フォーク問題が起こった時に、分裂した仮想通貨です。イーサリアム最大の特徴は、『スマートコントラクト』と呼ばれる技術が存在することです。スマートコントラクトとは、お金のやり取りの際に契約の内容も自動で管理するという技術です。これはビットコインには存在しておらず、ビットコインより優れた点であるといえます。
③仮想通貨投資について
ここからは仮想通貨に投資する際の基礎について解説していきましょう。
3.1仮想通貨投資法の解説
仮想通貨投資の方法として安いときに買って、高くなったら売る方法があります。仮想通貨は法定通貨とは違い、発行数が一定です。そのため、その仮想通貨をほしいと考える人が増えれば増えるほど、価値が上昇します。一方で、必要でないと思う人が多くなると、価値が下落します。この価格の変動を利用して、お金を稼ぐことができます。
まず安いときに買って高い時に売る方法ですが、仮想通貨というものは、必要としてくれる人を多く確保するために、プレセールというものを開催し、仮想通貨を販売します。多くの場合、プレセールは4つの期間に区切られ、仮想通貨の価格を徐々に上げて販売します。そしてその4つの期間が終了したのち、市場に出て、使用が可能になるのです。
単純に言えば、プレセールの1期目に購入し、市場に出たどこかのタイミングで売れば、必ず利益が出るということです。
3.2仮想通貨投資法に関する注意事項
仮想通貨投資法は安いときに購入し、高くなったら売る方法であるのは前述したとおりです。ではなぜ、これほど多くの仮想通貨があるのか、なぜトラブルが発生し、ニュースになるのかを解説していきたいと思います。
もし仮に、新たに開発された仮想通貨を1期目のプレセール期間に10円で販売するとします。2期目には100円、3期目には1,000円、4期目には10,000円としましょう。あなたは、当然1期目に購入したいと思うでしょう。ではここで、1期目に10万円分のその新たな仮想通貨を購入したとします。
単純に計算してみてください。1期目から4期目までの期間で、その仮想通貨の価値は1000倍になっています。4期目が終わって市場に出た瞬間、あなたの10万円が1億円になるわけです。何もしないで10万円が1億円になったら本当に最高だと思います。
だから多くの人がプレセール期間中に仮想通貨をほしいと思うわけです。
しかし、この仮想通貨はほかの現在市場にあるすべての仮想通貨より優れていないと、市場に出た瞬間に価値が暴落します。簡単な理由で、必要とされないからです。また、暴落するかどうかがわからないとしても、市場に出た瞬間価値が上がるのか、下がるのかはわかりません。つまり多くの人が同じ事を考えるでしょう。10万を1億にすることができる確実な瞬間は市場に出た瞬間である。するとみんなそろって売るので、価格は落ちる一方です。
新たに開発された仮想通貨を利用した投資をする上で注意すべき点は、現在市場にある仮想通貨より優れている点があるかどうか、どれだけの人が必要としているのかということだけだと思います。優れた点が存在するなら、その仮想通貨を必要とする人は多くなるでしょうし、価値が上昇すると考えられるからです。
3.3主要な仮想通貨を入手する方法
2017年9月10日現在、国内の仮想通貨取引所は10か所ほどあると思われます。
その中でも「ビットフライヤー」と「コインチェック」の2か所については、取引量が多いです。
この2つの仮想通貨取引所で現在取り扱っている仮想通貨を紹介しておきます。
ビットフライヤー(5種類)
ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン
コインチェック(13種類)
ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、リスク、ファクトム、モネロ、オーガ、リップル、ゼットキャッシュ、ネム、ライトコイン、ダッシュ
まとめ:投資する際にこれだけは知っておこう
筆者がおすすめする投資方法は、新たに出る仮想通貨より、今市場に出ている仮想通貨の中から、今後も価値が伸びそうなものを購入する方法です。
確かにプレセール期間にその仮想通貨を購入しておけば、かなりの利益が見込めますが、伸びる通貨はこれからも伸びると思います。
例えば、ビットコインは今年に入ってかなり多くの店舗で利用できるようになりました。またニュースで取り上げられることにより、ほしいと考える人が多くなっていることは間違いないでしょう。
さらにビットコインは仮想通貨の時価総額でいうと現在は47%を占めています。この数字からいえることは、ビットコインの影響力がいかにすごいかということがまず言えます。ただし、この数字は徐々に落ちてきています。これは、ほかの仮想通貨を利用したいと考える人が増えているとも言えます。
つまり、市場に出た後に価値が上昇している仮想通貨はたくさんあります。またこれからも価値は上昇すると思います。
まずは前述した主要な種類を全て買ってみてはいかがでしょうか。
どの種類が上がるかはわかりませんが、1つに絞らないことがこの投資法のコツかもしれません。
最後に、仮想通貨はとても利便性が高く、多くの人が利用したいと考える通貨であることは間違いないと思いますが、違法な取引や、犯罪と呼べる類のものが発生すると、国としてはそれを防止しなければなりません。現に中国では、すべての仮想通貨の取引所を政府が閉鎖するというニュースが流れています。いつ何が起こるかわからない世の中で、形のないものというのはなかったことにされてしまう可能性があります。一攫千金のチャンスがあるのは確かですが、仮想通貨だけに頼りすぎないでほしいと筆者は願っています。
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